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2005 年09 月05 日

法学提出課題:4000字レポート 1

 ようやく完成。前期試験を落とした代償であるこのレポート。無意味にこのブログにアップロードしてみようと思う。

  死刑制度の必要性の有無を考える上で、私はまず他国の現状を参考にしようと考えた。他国が死刑制度を採用、或いは廃止するに至った経緯を調べる事で、この問題に対する何らかの解決になると考えたからだ。
 インターネットを使用し、他国の死刑制度を調べるにつれて分かった事は、死刑存置国はアジア・アフリカ・中東に集中しており、西欧、先進工業国で死刑を行っているのは日本、アメリカぐらいであったということだ。ただし、アメリカでは州毎に死刑制度の有無の違いがあるのだが。世界的な動向として、死刑制度廃止が進んでいる中、国際社会の一員である日本は、国際世論を無視できない立場に居るため、死刑廃止を進めて行く必要があるかもしれない。無論他国が死刑を廃止しているからと言って、内政干渉され、日本も廃止すべきである、という事にはならないのだけれども。
 死刑を廃止する事で問題は無いのか、と調べるにつれて興味深い事実が分かったのだが、死刑を廃止した事で殺人等の凶悪犯罪が増加した、という記録はほとんど無い、という事だ。当然、逆に増加している国もあるのだが、その数は少ない。死刑制度における抑止力は不確定だが、死刑制度が存在する故に現在の程度の犯罪に留まっていると考えるのは問題があるようだ。
 確かに考えてみると、殺人等の凶悪犯罪では、計画的に起こされたものと、偶発的に起きてしまった結果としての殺人のようなもの、の2通りが挙げられるが、どちらも死刑制度に関らずに発生するものではなかろうか。前者は「捕まっても構わない」或いは「自分は捕まらない」という考えで行動し、後者は何も考えずに咄嗟に行動してしまっている。死刑制度は凶悪犯罪に対し抑止力が無い気がしてくる。だが、無論抑止力が無いわけではない。死刑を恐れる事によって未然に防がれる凶悪犯罪もあるであろう。しかし、その数件の為に死刑を存続させるのは不当であるとも思われるし、異常な凶悪者は確信犯で抑止力が働かない可能性もある。この抑止力という点のみから結論を導き出すのはどうやら難しそうなので、別の点から考えてみようと思う。

投稿者:未定at 07 :55| 日記 | コメント(0 ) | トラックバック(1 )

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懐かしく思い出しました。
こんにちは、スタッフはしもとです。

今日は「ネスクな日々」何を書こうかしらん・・。
と思いながら、さっきからネスクブログをいろいろと読んでおりましたハシモト。

ひとつのブログを一生懸命に読んでしまいましたー。
ニックネームが未定さんの「…
[ ネスクな日々 ]

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